二酸化塩素ガスのインフルエンザウイルスに対する不活化効果を調べた。
試験ウイルス | 測定 | 試験区 | logTCID50 / ml |
インフルエンザ ウイルス |
作用前 | 対照区 | 8.0 |
作用24時間後 | 二酸化塩素(0.1ppm) | 3.7 | |
対照区 | 8.3 |
作用24時間後の結果より、 対照区のlogTCID50 / ml が8.3なので、50%組織培養感染量(感染を起こすインフルエンザの数)が約108.3個=2億個いることになります。 これに対し、試験区(二酸化塩素ガス処理区)のlogTCID50 / mlが3.7なので、50%組織培養感染量が約103.7個=5000個まで減ったことになります。 このことから、インフルエンザウイルスの50%組織培養感染数が1/40000に減少したことが判ります。 |
二酸化塩素ガスのノロウイルスに対する不活化効果を調べた。
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,の対照区はノロウイルスに特異的な344bpの遺伝子(カプシド形成部位)が検出されています。
これに対し,の二酸化塩素ガス処理区は遺伝子が検出されませんでした。
このことから、二酸化塩素ガスはノロウイルスを遺伝子レベルで分解しているものと考えます。
図;衣装ケース内のタオルと、大腸菌を接種したタオル片の配置図
No. | 1 | 2 |
1段目 | 7 | 1.5 |
2段目 | 0 | 2.5 |
3段目 | 3.5 | 3 |
4段目 | 0 | 0 |
5段目 | 1.5 | 6 |
対照区 | 約10万 | 約10万 |
タオルが詰まっているケース内でも、全体にガスが浸透するため、一番底のタオルまで除菌が可能です。このため、衣料品を濡らさずに、全体をくまなく除菌することが可能です。 また、別の試験で約10000個の大腸菌を1時間程度で10個以下まで減らすことが可能であることが判っています。 |